他国を圧倒する生産量
中国はアメリカと並んで国土面積がかなり広い国です。
臨海部には主要都市が点在していますが、内陸部には自然も多く、アメリカと同様に天然資源に恵まれています。
アルミの原料となるボーキサイトの採掘できて、アルミ産業が非常に盛んです。
世界で生産されている新地金の半分以上が中国で生産されています。
新地金の生産量では2番目のロシアに約9倍の差をつけており、他国を圧倒している状況です。
中国は、近年経済成長が著しく、既にGDPで日本を抜いて世界第2位の経済大国になりました。
中国経済は今後もしばらくは成長を続ける見通しが強まっています。
アルミ産業においてもこの傾向は続くでしょう。
中国では国内でアルミ加工などに使用するアルミの他に、外国へも非常に多くのアルミや新地金を輸出しています。
2000年代に入ったばかりの頃は、中国国内にアルミ精錬工場が次々と新設され過渡期でした。
しかし、現在の中国のアルミ精錬業界では生産量に大きな増減は見られず、比較的安定しています。
製錬も加工も盛ん
中国でアルミ産業が盛んなのは、天然資源が豊富に採掘できるためだというイメージが強いでしょう。
実際中国ではアルミを作るための原料となっているボーキサイトが豊富に採れます。
世界全体でのアルミの需要もかなりのハイペースで伸びており、ボーキサイトが採掘できてアルミ製錬が盛んな中国にとって追い風になっています。
しかし、中国で盛んなのはアルミ精錬だけではありません。
アルミ加工の分野においても、著しい成長を見せています。アルミ精錬の分野においてだいぶ落ち着いて来た現在では、アルミ加工の分野が過渡期のような状態です。
2010年代に入ってからも、中国国内でのアルミ加工製品の生産量は右肩上がりで急激に伸びています。
主にアルミ箔やアルミパイプなどの生産量が多いです。
中国で生産されたアルミ加工製品は中国国内で消費される分もありますが、外国へ輸出も行っています。
日本で使用されているアルミ製品の中にも中国製のものが多いです。